「歴メシ!」を作るその1・メソポタミア①
ついでです。
「歴メシ!」という本をご存知でしょうか。
こちらです。
古代の人々が食べていた料理を再現できるというレシピ本。そしてトップバッターで乗っているレシピの舞台はなんとメソポタミア、ギルガメシュの時代です。
当方FGOはリリース初期からずっとやっておりまして、最推しはギルガメッシュ、一番好きな章は7章、staynight、hollow ataraxia、CCCプレイ済み、親友のエルキドゥも大好きでして。発売当初からこの本のことは知っていて、私もメソポタミアに食のレイシフトしたい!!!欲しい!!!とずっと思っていたのですが、今まで簡単な調味料だけで料理をしてきたのでスパイスやら知らない粉やらなどの材料を揃えるのがハードル高いなーと思って躊躇していて買えませんでした。
ですが今回やっと踏ん切りがついて購入に至る事が出来ました。メソポタミア以外にもカエサル、レオナルド・ダ・ヴィンチ、マリー・アントワネットに関するレシピやエッセイ、FGOにてオケアノスのキャスターが何度も口にしていたキュケオーンのレシピも載っています。
レシピ本を買ったからには作らなければ。そしてやっぱり一番最初に作るのはメソポタミアがいい!という事で食材を探す旅に出ました。と言っても近所のスーパーと札幌駅のジュピターとカルディと富澤商店に行っただけですが、そこそこ彷徨ったのでだいぶ疲れました。そしてスパイスなどから一から揃えるとなるとだいぶ出費がかさむ…しばらくはオタクグッズやお菓子買ったりするのは我慢しないと…でもいいんだ、今最高にワクワクしてるから。
材料も買い揃えたので作るぞ!今回は古代小麦とラム肉のシチュー、アカル(ビール風味のパン)、レンズ豆と麦のリゾットを作っていきます。
長くなったのでものすごく雑に目次を付けました。
作る
まずは古代小麦とラム肉のシチュー。最初にメソポタミア風だしなるものを作ります。スパイスときゅうりとクレソンでだしを取るそうです。クレソンは香りが強いからわかるけどきゅうり…?きゅうりからだしって取れるの?
クレソンは東京に遊びに行ってラケルに行った時に添えられているのを見ました。
この堂々たるクレソン。ラケルのオムライス美味しかったなあ。早く北海道に上陸してくれ。
めちゃくちゃ探し回ったんですがクレソンを入手する事は出来ませんでした。一応ルッコラで代用もできるにはできるっぽいので辛うじて入手する事ができたこのルッコラを使おうと思います。
スパイスの量がえぐい。
本当は粉の方を使うべきだったのですが実?種?の状態の方を買ってきてしまいました。まあいっか!ひたすら煮ます。
煮ている間にアカルを作ります。
エンマー小麦を入手出来ず、別種の古代小麦も探したのですが結局見つけられず。粗い麦ならきっと代用できるかなと思い粗挽のグラハム粉をカルディで買いました。デュラムセモリナ粉は富澤商店にありました。さす富。
材料を図った後に半量で作ればよかったと思いました。すごい量のパンができそう…
これにはちみつとビールを入れて混ぜます。疲れた。こんなもんでええじゃろ。
耐熱皿に入れて焼きます!ワクワク!
リゾットの方に取り掛かります。切ってミントと塩を擦り込んで寝かせておいた鶏肉を煮込みます。煮込んだ後はビールなどの他の材料も入れてさらに煮。さすがビールが大好きだったというメソポタミア人、ここでもビールが出てきます。「レンズ豆の」って書いてあるからたくさん使うのかなと思ってたら割とそうでもないんですねぇ。大麦を使うところは家にたくさんあったもち麦を使いました。プチプチしてて美味しいですよもち麦。
メソポタミア風だしもできました。すごいスパイスの香りがする!
このだしとスパイスとラム肉と人参と水でじっくり煮ていきます。ここが北海道だったおかげでラム肉は普通にスーパーに売ってて助かりました。万歳北海道!道外のスーパーにも売ってるもんなのかな知らんけど。
パンも焼けました!こういうオーブンで何か焼く時って出す時にすごくドキドキするよね。
わー!写真撮る前に一回包丁を入れてしまった。たくさんの粉とはちみつとビールだけでパンができるものなんですね!触って見た感じは噂に聞く通り硬い!思いっきり耐熱皿にくっ付いててクッキングシートとか敷いておくべきだったと後悔しています。というか焼く前の生地も固かったしこういう容器に入れなくても焼けたんじゃないかと思いました。
完成・実食
材料を寝かせたり煮込む時間が長かったりでかなり時間がかかりましたがなんとか3品とも完成しました!
じゃーん!これがレイシフト飯、メソポタミアディナー、ギルガ飯ュだ!!
おお…
おおお…
おっと、危ない。右から古代小麦とラム肉のシチュー、レンズ豆と麦のリゾット、アカルです。
あ、このビールはですね!メソポタミアのエッセイのページに載っていたニンカシ風ビールです!
ビールにワインとはちみつとバジルを混ぜています。私はちょっとビールが苦手なのでビビってはちみつをたくさん入れました。甘くて割と飲みやすくなりましたね!それでも苦いですが。
まずはシチューから食べて行きます。ドキドキ。レシピ本の写真ではスープが透明なのですが、私が作ったものは茶色くてドロドロのカレーのような見た目になりました。なんでだろ。
最初の一口目の感想ですが、味が無い。現代人には馴染みの無い味付けなので正直なところそう思ってしまったのですが古代人からするとこれでオッケーなんだと思います。多分。でも食べた後味にスパイスや野菜の旨味というか風味というかそんな感じのものがじわじわ広がって来ます。不思議だ…
これが古代の味付けなんだな!うん!と知る事が出来たのでもう味付けを足してしまおうかとも思ったのですが、やはり最初の一杯はそのままで食べようと思いました。そして食べ進めていくと不思議な事にこの薄味に違和感が無くなったというか慣れて普通に美味しいと感じるようになりました。すごい!古代人の舌になる事が出来たぞ!(?)
お次はリゾット。こちらはちゃんとした?味付けがされています!美味しい!赤ワインビネガーが入っているので適度な酸味が良い感じです!スパイスとも合っています。米がなくても麦だけでもリゾットとして全然イケますね。もち麦美味しい。
最後はアカル!固い!食べ応えがすごい!ほんのりビールっぽい香りとはちみつの甘さが感じられます。おやつとして食べる時ははちみつとかジャムとかかけたい。
まとめ
念願のメソポタミア飯を作ることができて本当に満足でした。FGOの7章の中ではただウルクに行って戦っただけではなくウルクで生活をする描写もしっかり書かれていたがために、私のようにウルクの食事にまで興味を持った人が続出してこの本が知れ渡ったような気がします。FGO7章とこの本の著者に感謝を。
これからは「歴メシ!」に載っている、FGOに登場するキャラに関連したレシピを優先的に作って記事に書いていこうと思います。次回はメソポタミアのページの残りの2品を作ります。
おまけ
リゾットを半量で作る予定だったにもかかわらず鶏肉を普通の量の分擦り込んで寝かせてしまったので、余った分は次の日ににんにくと一緒にソテーっぽくしました。
これがですね、めちゃくちゃ美味い!んです!塩とバターとにんにくだけでももう美味いのですが、ミントを擦り込んであるおかげでさらに風味が豊かになったというか、とにかく美味しかったです。